いやぁ、ひさびさに良いジャンク品に出会いました。
何を隠そう、僕の趣味は中古品探し。
ついついリサイクルショップなどのジャンク品コーナーを物色してしまうのです。
※すべての画像は容量等の関係でリサイズされていますのでご了承ください
ジャンク品コーナーは宝の山!
先週末、ブックオフに古着を売りにいったんですよ。
その査定を待っている間に家電ジャンク品コーナーをまさぐっていたら、やけに状態のいいコンデジを見つけました。
カゴの中から熱い視線を送ってくる彼はキヤノンのPowerShot A70(2003年発売)です。
気になる価格は580円だったので、ついつい買ってしまいました。
ちなみに、売りに出した洋服は18点で660円だったので、実質タダで手に入れたようなもんですね。
運命の電源投入
さっそくクルマの中で単三電池を入れてテスト……
……
…………シャキンっ!
コイツ……動くぞ!!
少しズームのレバーがぎこちないですが、レンズや液晶には全く問題がありません。やったね!
2003年春モデルのカメラが16年の時を経て、令和の時代に息を吹き返しました。
ジャンク品は基本的にガチャと同じなんで、こうして状態がよくてたくさん遊べる逸品を手に入られたときの喜びはひとしおです。
状態チェック
自宅に帰ってから改めてじっくりと本体を眺めてみました。
さすがにプラスチック部分は色の劣化がみられますが、全体的に傷は少ないですし、シールも綺麗に残っています。
そして、PowerShot A70には初代DIGICが搭載されています。
最新のEOS Rシリーズには第8世代のDIGIC 8が採用されていると考えると、なんか感慨深いですねぇ。
iPhone7と並べてみました。厚みはありますが、むしろ手の収まりがいいです。不用意に落とす心配が少なくなります。
そして、こうした電化製品で最も経年劣化の影響を受けるバッテリー。
性能劣化だけでなく、膨張したり、最悪の場合は発火する恐れがあります。
そのくせ古い規格のバッテリーだとメーカーも製造を打ち切っていて、代替品も入手困難である場合が多いのです。
でも、PowerShot A70は乾電池式。たぶん10年後の2029年でも新品の動力源が手に入ります。
“しーえふかーど”はありますか?
で、問題はここから……。
このPowerShot A70が発売された当時、記録メディアの主流はCFカード(コンパクトフラッシュ - Wikipedia)でした。
一応、今でも大型家電量販店などでは新品が売ってはいるのですが、需要が少ないからか結構高い。
ぶっちゃけイマドキのSDカードが安すぎるだけかもしれないけど。
そもそも本体が格安なジャンク品だったので、こうなったらCFカードもジャンク品や中古品を意地になって探します。
とりあえず、仙台周辺の中古ガジェットを置いてそうなお店を手当たり次第にあたってみます。
どこでも店内を3周ほど探し回って、最後は諦めて店員さんに「CFカードはありますか?」と訊くのですが、
「いやぁ、CFカードはないですねぇ〜」
とのお返事ばかり。
そして、7軒目の訪問となったブックオフで4GBの中古品を発見。即決で買ってきました。
結果的に本体580円に対してCFカードが980円。なんか負けた気がしないでもない。
でも、まだ新品やアダプターよりは安いし、怪しいネットオークションの品よりは信頼できます。
さっそく撮ってみた
CFカード探しではちょっと苦労しましたが、やっと撮影ができる状態になりました。
iPhone7と対決
手始めにスマートフォンとちょっと比べてみましょうか。左側がPowerShot A70で撮ったもの、右側はiPhone7(2016年)で撮影したものです。
真っ先に驚かされるのは、PowerShot A70の自然な発色。さすがキヤノン。
こうして拡大すると、iPhone7はタイル目地や柵、ハイライト部分などをより細やかに描写できていることがわかります。
街撮りスナップに挑戦
続いて街撮りスナップをしてみました。
意外と綺麗に撮れるじゃない……(人*´∀`)
僕がメイン機材として使っているソニー α7IIIの有効画素数は2420万。
それに比べたらPowerShot A70は320万画素なのでα7IIIと約8倍のサイズ差。
でも、「画素数は画質に直結しない」とはこのことでしょうか。
レンズによる光の歪み、イメージセンサーの処理、画面上での再現、印刷時の調整……写真の出来栄えを決める要素はたくさんありますからね。
動画がエモい
最後に動画を撮影してみました。
……ッ!
こういうのを待ってたんだよ!!
まるで16年前に撮影したみたいだ!
とても令和元年の映像とは思えない!
露出オーバーで上下方向に光があふれてしまうスミアがCCD特有の味わいを出しています。ガサガサと粗いチープな音もいいですね。
なんだか手の中に僕が慣れ親しんだ平成が戻ってきたみたいです。
懐かしい感情の波に飲み込まれてしまいそうですよ……
2003年の思い出
……16年前の2003年。日韓ワールドカップで日本中が盛り上がった翌年。
テレビでは「エンタの神様」が始まり、歌手の大塚 愛がメジャーデビューし、阪神が18年ぶりに優勝し……いろいろとあったようですが、たぶん乾巧って奴の仕業だったのでしょう。
その頃、僕は中学2年生。
学校では生徒会活動に取り組み、放課後は高校受験に向けて塾に通いつめてたなぁ。
え!?
もし、あのときに戻れたら??
うーん……
べつに戻らなくていいや。